DIY 自分でやってみよう
非常事態宣言により外出規制となり、自宅で過ごす時間が増えていると思います。
時間がたっぷりあるので、日ごろできなかったことにじっくり取り組むチャンスです。
故障したり 調子悪い いろいろな物を修理にチャレンジしてはどうでしょうか。
おもちゃ修理の現場から 知恵を 紹介していきます。
Hコミ協様の企画案です。
子どもたちに 工作等を通じて 「考えることの大切さを」伝えたいと思います。
ひとまず 2つの企画を考えました。2022年2月4日
おもちゃ修理をしていると持ち込まれるおもちゃの約2割が電池関連に原因があります。
1、新しい電池を入れると動く
2、液漏れで電池端子が腐食したり錆びている
電池の力が弱っていると、動かない 音がおかしい 光らない 等 一部の機能に問題が出たり まったく動作しなかったりします。
こんな時に役立つ道具を紹介します。電池チェッカーと紙やすりです。
簡易な電池チェッカーは100均でも扱っています。使える電池かどうかチェックしてみてください。
電池を入れる際は 電池端子の 汚れも確認してください。錆びていた李 青い色の錆が出ていたら電池の接触する部分を金属面が出るまで紙やすりなどでこすってみてください。
こんな簡単なことで 約2割は復活します。
液漏れについて、最近のおもちゃは パワーオフのスイッチが付いておらず 自動的に電気が切れるようになっています。自動的に電気が切れたり 自動的に電気が張ったりするものは 常時少ない電気が流れています。常時流れていることが液漏れの原因となります。アルカリ電池等乾電池は終止電圧を超えても使い続けると 液漏れが必ず起きます。
液漏れを防ぐ 唯一の方法は、長い間使用しない場合は 電池を抜いておくことです。
動くけど音が鳴らない
ロングセラーのおもちゃ 黒ひげ危機一髪
動くんだけど 音が出ないという症状
動いたり光ったりするけど音だけが出ないという場合は
スピーカの不良やスピーカの配線の断線等が考えられます。
今回預かった黒ひげ危機一髪は、分解したところ スピーカ
が不良のため取り換えました。
スピーカのコイルは細い銅線が使われていますが、その銅線が
断線していたのが原因でした。
正常なスピーカに交換して 修理が完了しました。
修理するには ハンダコテが必要です。
スピーカは100均等で販売している ピアノ等のおもちゃ
にある物を流用できます。スピーカが悪いかどうかは テスター
があればいいのですね、
スピーカには 音源のIC基盤から必ず2本の線がつながっています。この2本の線のいずれかが切れていたり、外れている場合も、音が出ません。この場合もハンダコテでつなぐだけで治ります。
スピーカを取り換えても 音が出ない場合は、やはりテスターが必要ですが、音量調節用のボリームや増幅用のトランジスターの動作を確認する必要がありますが、こうなると自分でというのは無理があると思います。おもちゃ病院で相談しましょう。
このおもちゃのスピーカ不良の原因は、スピーカに水気がかかったため、銅線が錆びて腐食して切れたようです。 おもちゃ等で電気を使う物は 水気は嫌いです。注意して使いましょう。
4月21日 陶器製のからくりオルゴールの修理依頼がありました。
Melody in Motion
トランペットを吹くピエロ
聖者の行進の音楽をふきながら動くという からくり人形 好きな方にはたまらない一品でしょう。
電池式で動くそうですが、スイッチを入れても動かないと預かりました。
分解前に電池ボックスの状態を確認して、新品電池をしれてみました。ブーンというモータが動作する音がします。
分解して状態を確認したところ、音はカセットデッキとエンドレステープの組み合わせのしくみ、動く部粉はモータの力を利用している機構であることがわかり、動かない音が出ない原因は、モータの回転をプーリに伝えるためのゴムが2本切れているのだと判断。
ゴムは円周12.5センチと9.5センチの2種類、ゴムテグスをプラスチック接着剤で製作して、動作するようになりましたが、さらに2つの問題点が発覚。2点の解決策を施して解決しました。 今回紹介する技は、駆動伝搬用のゴムリングをどのように作成するかです。
使う物は、100均のアクセサリーコーナで売っている(ビーズアクセサリ用)伸縮するゴムテグスと、ボンデックとしいう紫外線で固まる接着剤です。
下の写真の固定用の手作り道具を使い ゴムテグスの端を斜めにカットして接着面を大きくしたうえで、ボンデックで接着。これでそれなれの強度のリングができあがります。
4月19日 志村けんのバカ殿 目覚まし時計の修理依頼がありました。
原因は 液漏れにより 電池端子の腐食と 配線の断線でした。
一度液漏れすると、程度によっては、電池男子だけでなく 配線 さらに 大事な電子基板まで腐食が侵食します。
今回の おもちゃは 端子だけでなく 配線も腐食していました。
配線が腐食していると 配線も交換が必要になります。
カルテは PDFにしてあります。
修理に使用した道具は、ドライバー、やすり、ハンダゴテ、皮むき
でした。一般の方は 皮むきやハンダゴテを持っていないと思いますが、いろんな修理に必要ですので、あると修理の幅が広がります。